県内の第４波から第５波にかけては、新規感染者数が下がりきらない状態から爆発的に患者数が増加し、一日当たりの新規感染者数は過去最高を記録しました。その要因としては、アルファ株からより感染力の高いデルタ株に置き換わったことが考えられます。（図1参照）年代別では20代以下の割合が増加しており、特に10代以下については家庭内での感染事例の増加が要因として考えられます。60代以上の割合が減少しているのは、先行してワクチン接種が進んでいたためとみられます。（図2参照）第４波と比較して第５波では患者数は増加しましたが、重症者に割合は低下しており、これは県内でもワクチン接種が着実に実施されてきた効果だと考えられます。（図3・高知県ワクチン接種率参照）
　今後は、新たな変異株であるオミクロン株による患者増加が危惧されることから、引き続き、マスクの着用、手洗い、手指消毒、３密の回避などの基本的な感染対策を徹底するとともに、３回目のワクチン接種を進めていくことが重要となります。

【図1】本県と全国の患者数の推移（令和３年３月１日～令和３年10月31日）

【図2】本県の年代別の割合

【図3】本県の重症度別の割合

【高知県ワクチン接種率】

	１回目	２回目
８月１日時点	52.5％	41.3％
12月19日時点	85.4％	84.2％

※図２、図３の数値は小数点第２位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100％にならない場合がある。