令和4年3月18日知事メッセージ(第45回高知県新型コロナウイルス感染症対策本部会議)

公開日 2022年03月18日

県民の皆さまへのメッセージ

  新型コロナウイルスの県内の新規感染者数は、1週間単位で前週と比べると、約1割の減少となり、減少のペースは緩やかですが、新規の感染者数は減少し始めている状況です。
 一方で、対応ステージを判断する上で最も注視している、病院のベッドの占有率は、昨日、2ヵ月振りに25%を下回り、本日も25%を下回っています。
 この数値は、県の対応ステージを判断する目安では、現在の「特別警戒(赤)」の一つ下、「警戒(オレンジ)」のレベルです。
 この要因としては、入院リスクの高い70 代以上の高齢者の方々の感染者数や、感染割合が大きく減少したことが、ベッドの占有率の低下につながったと考えています。
 これは、高齢者の方々の3回目のワクチン接種が、3月16 日時点で、7割以上まで達したことが背景にあると考えています。
 こうした良い指標の動向もありますが、新規の感染者数の水準を見ると、前週に比べて1割の減少になったものの、なお、感染者数の水準は、「特別警戒(赤)」のレベルとなっており、このような状況を踏まえ、今後のステージ判断について申し上げます。
 新規感染者数の動向も含めて、ステージを判断する必要がありますが、明日からの3連休明けの指標を見ながら、ベッドの占有率の指標が安定的に25%を下回る状況にあれば、対応ステージの引き下げについて判断するという方針で臨みたいと思いますので、ご理解をお願いします。
 全国的にも新規感染者数は緩やかな減少傾向にあり、18 都道府県に適用されていた「まん延防止等重点措置」が、来週21 日を期限として、全て解除されることとなりました。
 しかしながら、オミクロン株の別系統で、さらに感染力が強いとされている「BA.2」への置き換えが進むと、感染者数が再度、増加に転じる可能性も専門家などから指摘されているところです。
 また、これから年度替わりを迎え、普段会わない方との接触機会が増えますので、リバウンド防止に向けた警戒が必要だという意見が、先日の国の「基本的対処方針分科会」においても、多く指摘されています。
 こうした状況を踏まえ、県民の皆さまには、次の点をお願いします。
<感染防止対策の徹底>
  県内の新規感染者数を年代別に分析すると、医療に大きな負荷がかかる高齢者の方々の感染割合は大幅に減少しましたが、若い世代、特に20 代以下の感染者数の割合が半数を占めるまで増加しており、この点を非常に心配しています。
 新年度を迎え、入学式・入社式といった人の多く集まる行事も増えてきますが、こうした場面では、マスクの着用、3密の回避、換気の徹底といった基本的な感染防止対策を徹底いただくよう、あらためてお願いします。
<会食時の注意点>
 これからは、年度替わりの歓送迎会のシーズンでもあります。現在、県の対応ステージは「特別警戒」のため、県民の皆さまには、同一グループ、同一テーブルでの会食は、同居家族のみの場合を除き、「4人以下、2時間以内」という、具体的な基準のもとで対応いただくよう、お願いしています。
 5人以上の会食の機会を設けようとお考えの方々は、まずは、4人以下のグループになるように、テーブルを分けていただくようお願いします。
 しかし、テーブルを4人以下に分けても、会食が始まった途中から人が入り交じることになりますと、実質的には大人数で会食をすることとリスクは全く同じということになってしまいます。
 そのため、こうした人数制限を外して、5人以上で会食いただける枠組みとして、「全員検査活用プロジェクト」を来月10 日まで実施します。
 無料で検査を受けていただき、全員が陰性であることを確認することで、安心して会食を行っていただける仕組みです。
 大人数で人が入り混じるような会食を想定している場合は、テーブルを分ける方法ではなく、あらかじめ「全員検査」で、全員が陰性であることを確認いただいた上で、安心して会食に臨んでいただくことを
お願いします。
<ワクチン接種>
 県内の3回目のワクチン接種率について、65 歳以上の高齢者の方々は、7割を上回りました。このことが、最近の高齢者の方々の新規感染の減少に大きく寄与していると考えています。
 こうした状況を見ると、第6波の感染収束に向けては、3回目のワクチン接種をできるだけ早く進めていくことが大きな鍵となります。
 接種から6ヵ月が経過した方には、お住まいの市町村から順次、接種券が送られてきますので、接種の機会が回ってこられた場合には、できるだけ早い機会に、3回目の追加接種をしていただきますよう、あらためてお願いいたします。

 

県内の感染状況を踏まえた対応方針、県民・事業者の皆さまへのお願い

「感染症対応の目安」におけるステージ:特別警戒(赤)(令和4年3月18日時点)

3月19日からのお願い(4月3日まで)

○県民の皆さまへ
(1)不織布マスクの正しい着用、3密の回避、十分な換気対策、こまめな手指消毒をはじめとした基本的な感染防止
  対策を徹底してください(特に重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方、ワクチン未接種の方)。
(2)家庭内での感染事例が多く報告されています。部屋の換気、共有部分の消毒、タオルや食器の共用を避けるなど、
  家庭での感染防止対策の徹底をお願いします。特に重症化リスクの高い方々と同居している家庭では、家庭内におい
       ても会話の際などには、マスクの着用をお願いします。
(3)接触確認アプリ「COCOA」をインストールしましょう。
(4)感染者やその家族、医療従事者等に対し、誹謗中傷や差別的な行為を行わないようにしてください。
(5)症状のある方は、検査協力医療機関での受診をお願いします(行政検査として無料)。
  また、無症状でもご不安のある方は、県が設置する検査会場や薬局等で無料検査を受けることができます。
(6)ワクチンの3回目接種により、発症や重症化を防ぐ効果が回復するとされています。メーカーにこだわることなく、できるだけ早期に
  3回目のワクチン接種をお願いします。
 

○事業者の皆さまへ
(1)業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策(特に、従業員のマスク着用)を徹底していただくようお願いします。
(2)特に、酒類を提供する飲食店やスポーツ施設の管理者の皆さまは、ガイドラインの遵守をお願いします。
(3)在宅勤務(テレワーク)や休暇取得の促進等により、出勤者数削減の取組を推進していただくようお願いします。
(4)時差出勤等、人との接触機会を低減する取組を推進していただくようお願いします。
(5)医療機関や高齢者施設においては、感染防止対策の徹底・レベルアップをお願いします。

1 会食について
(1)同一グループの同一テーブルでの会食は4人以下(※1、2)とし、時間は、2時間以内にしていただくようお願いします。
   飲食店での会食にあたっては、できる限り「高知家あんしん会食推進の店」の認証店を利用していただくようお願いします。
   ※1 同居の家族のみの会食は、人数制限の対象としません。
   ※2 認証店では、利用者に対する全員の陰性が確認された場合は、「5人以上の会食」も可能(注)とします。
(2)会話が主となる時間帯には、できる限りマスクの着用を励行するなど、飛沫感染の防止に努めてください。
(3)特に、飲酒の場などでの「献杯・返杯」や「大声での会話」、「マスクを外してのカラオケ」など、感染リスクの高い行動は、
  控えるようお願いします。
  (注)全員の陰性確認により、制限の緩和を希望する認証店は、県への届出が必要です。

2 外出について
(1)外出の際には、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
(2)混雑した場所、換気の悪い場所や感染対策が十分でない施設など感染リスクが高い場所への外出は極力控えてください。

3 他県との往来について
(1)「まん延防止等重点措置の対象地域(東京都等18都道府県)」など、感染拡大地域との往来は極力控えてください。(3/21まで)
(2)発熱などの症状がある方や体調の悪い方は、他県との往来を控えてください。

4 イベント等について
開催にあたっては、以下の点に注意したうえで、業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底してください。
(1)参加人数が5,000人超かつ収容率50%超のイベント開催については、県へイベント開催の2週間前までに「感染防止安全計画」を提出してください。
  「感染防止安全計画」を策定し、県による確認を受けたイベントは、人数上限は収容定員までかつ収容率の上限を100%とします。 ※「大声なし」が前提
(2)(1)以外のイベントの人数上限は、5,000人又は収容定員50%以内のいずれか大きい方とします。
   収容率は、「大声なし」のイベント等は100%、「大声あり(注)」のイベント等は50%とします。
   ※収容率と人数上限でどちらか小さいほうを限度(両方の条件を満たす必要)
   感染防止策等を記載した「チェックリスト」を作成して、ホームページ等で公表し、イベント終了日から1年間保管してください(県への提出は不要です)。

5 県立施設等について  業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底したうえで、通常どおり開館しています。

6県立学校について
(1)春休み期間中の部活動は、1日あたり2時間以内で、週休日等を含め週5日までに制限します。
   ただし、公式大会の2週間前からは、1日3時間以内の活動を週休日等を含め週5日まで可能とします。
   なお、県内外における練習試合等は引き続き禁止します。
(2)補習は、感染防止対策を徹底したうえで、人数制限やオンラインの活用など工夫して実施します。

(注)大声を「観客等が通常よりも大きな声量で、反復・継続的に声を発すること」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に施さないイベントは「大声あり」に該当するものとします。

 

オミクロン株の特徴を踏まえた感染防止策について

感染力が強いオミクロン株の特徴を踏まえ、学校、保育所等、高齢者施設、事業者等においては、
以下のとおり、感染防止策を強化していただくようお願いします。

【学校等における主な対策】
○ 特に、音楽における室内近距離で行う合唱やリコーダー等の演奏、体育における児童生徒が密集する運動等の感染リスクが高い
教育活動については、基本的には実施を控える。
○ 児童生徒等の発達段階等を踏まえた時差登校や分散登校、オンライン学習を組み合わせたハイブリッドな学習形態の実施。
○ 発熱等の症状がある教職員の休暇取得の徹底や、教職員に対する早期のワクチンの追加接種等を行う。
○ 部活動等における感染リスクの高い活動の制限等を行う。

【保育所等における主な対策】
○ できるだけ少人数のグループに分割するなど、感染を広げない保育の実践。
○ 保護者が参加する行事の延期等を含めて大人数での行事を自粛。
○ 発育状況等からマスクの着用が無理なく可能と判断される児童については可能な範囲でマスク着用を推奨。
(ただし、2歳未満児のマスク着用は奨めず、低年齢児については特に慎重に対応)
○ マスクを着用する場合には、子どもの体調変化に十分注意するほか、本人の調子が悪い場合などは無理して着用させる必要は
ないこと。また、一律に着用を求めたり、児童や保護者の意図に反して実質的に無理強いしないこと。
○ 発熱等の症状がある児童の登園自粛等を徹底
○ 発熱等の症状がある職員の休暇取得の徹底や、職員に対する早期のワクチンの追加接種等を行う。

【高齢者施設における主な対策】
○ 利用者及び従事者に対するワクチン追加接種を速やかに実施
○ マスク着用、送迎時の窓開け、発熱した従業員の休暇等、「介護現場における感染対策の手引き」に基づく対応を徹底。
○ 面会者からの感染を防ぐため、オンラインによる面会の実施も含めて対応を検討。
○ 通所施設においては、動線の分離など、感染対策を更に徹底。

【事業者における主な対策】
○ 職場への出勤に関して、在宅勤務(テレワーク)の活用等による出勤者数の削減の目標を前倒しで設定。
○ 休憩室、更衣室、喫煙室等における飲食や会話の自粛、使用人数に応じた定期的な換気、三密回避を徹底。
○ 食堂や寮など、職員の交わりが想定される場面での対人距離の確保、適切な換気、共有部分の消毒を徹底。
○ 事業継続が求められる業種に係る業務継続計画(BCP)の確認等を進める。

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 危機管理部 危機管理・防災課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 危機管理担当 088-823-9311
防災担当 088-823-9320
情報担当 088-823-9339
総務担当 088-823-9018
※夜間・休日における危機事象や災害の発生など緊急の連絡については、
高知県庁の代表電話(088-823-1111)へご連絡ください。
ファックス: 088-823-9253
メール: 010101@ken.pref.kochi.lg.jp
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