令和4年2月10日知事メッセージ(第41回高知県新型コロナウイルス感染症対策本部会議)

公開日 2022年02月10日

県民の皆さまへのメッセージ

 県内では、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、今月に入ってからは、ほぼ連日200 人を超える感染が確認されており、本日も過去最多となる300 人の感染が確認される事態になりました。
 1週間単位の増加率は、やや鈍化の傾向が見られますが、感染のピークが見える状況には、まだほど遠いです。
 特に、最近は70 代以上の高齢者の方々の感染が顕著に増えてきており、本日は、300 人の新たな感染確認のうち、3割の方が70 代以上の高齢者の方々となっています。
 こうした高齢者の方々は、重症化のリスクも相対的に高く、入院治療が必要な割合も高いです。
 そのため、入院患者の数も増えており、県が対策を講じる際に最も重視している病院のベッドの占有率は、ジリジリと上がり、40%の数字に近づいています。
 医療への負荷は、コロナの専用病床を持っている病院においても、クラスターが多く発生しており、この指標に表れた数字以上に、厳しい状況になっていると考えなければなりません。
  今後、さらに新規感染者の増加が続き、入院患者がこれ以上増え続けると、コロナ関係以外の一般の方々の救急医療や手術などの診療・治療にも大きな影響が及ぶことが懸念されます。
 現に、県のコロナ対応の中心となっている高知医療センターでは、14 日(月)から、検査、手術の一部を制限する方針をやむなく決めざるをえない状況になっています。
 このため、高齢者や基礎疾患のある方々、さらにはワクチン接種を終えられていない方々は、入院治療を余儀なくされる可能性が高く、重症化リスクも高いため、こうした方々の感染を抑えることが、県に求められている対策の中で最も重要なポイントだと考えています。
 そのため、県民の皆さまには、特に、次の3点をお願いします。
<高齢者等の感染防止>
 1点目は、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患のある方々、ワクチン未接種の方々は、まずは自らの健康、安全を守るという考え方に立っていただき、会話の際のマスクの着用といった基本的な感染防止対策をあらためて徹底いただくようにお願いします。
 2点目は、こうした高齢者の方々などの周りの方々が何とかして、高齢者の方々の感染を防止する対策をさらに強化していただきたいと思います。
 具体的には、病院や高齢者施設の中で感染を防ぐためにも、関係者の方々には、これまでも相当、ご努力をいただいてると思いますが、今までの対策をさらに見直していただき、レベルアップを図っていただくようお願いします。
  3点目は、高齢者などのリスクの高い方々と同居している家族の方々は、家庭内においても会話の際にはマスクを着用するといった、一段レベルの高い感染対策が必要だと考えていますので、ご協力をお願いします。
<まん延防止等重点措置の適用>
  県内の感染状況や医療のひっ迫度合いを踏まえ、これ以上の感染拡大を何としても抑え、感染の波の高さを少しでも抑えていかなければならない状況になったため、先日、国に対し「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。
 本日、国の本部会議において、今月12 日(土)から、来月6日(日)までを期間とする本県への「まん延防止等重点措置」の適用が決定する運びとなりました。
  適用された場合には、県内の感染状況を踏まえ、重点措置区域を県内全域にしたいと考えています。県民・事業者の皆さまには、これまでの協力要請に加え、国の対処方針に基づき、県内全域で、新たに次の点をお願いすることとなります。
<飲食店等への営業時間短縮の要請>
 「飲食店」や「旅館・ホテル」、「カラオケボックス」、「ライブハウス」等については、明後日12 日(土)から来月6日(日)までの間、営業時間を短縮いただくようお願いします。
 23 日間の期間を通して要請にご協力いただける店舗については、営業形態や事業規模に応じて協力金をお支払いいたします。
<外出について>
  外出については、混雑した場所や感染対策が十分でない施設など、感染リスクが高い場所への移動は、引き続き、極力控えていただくようお願いします。
 また、県が新たに営業時間の短縮を要請した時間以降は、飲食店へ出入りしないようお願いします。
<事業者支援について>
  飲食店の営業時間の短縮により、例えば、お酒や食材などを飲食店に納入している取引先の事業者の方々も含め、非常に広い範囲で経済的に大きな影響が及ぶものと考えています。
 こうした影響を受けた事業者の方々には、国が「事業復活支援金」の制度を設けていますが、このたび、県独自の臨時給付金などの支援制度を設けることとしましたので、ご活用の検討をお願いします。
<ワクチン接種>
 各市町村では、3回目のワクチン追加接種を進めていますが、モデルナ社製ワクチンの予約枠に余裕があるとお聞きしています。
 これは、ファイザー社製ワクチンを2回接種された方が、モデルナ社製のワクチンを敬遠していることが要因の一つとして考えられます。
 しかし、2回目まではファイザー社製で、3回目をモデルナ社製のワクチンを接種する「交互接種」については、国において安全性はもちろん、有効性も高いことが確認されています。
 現在、2回目の接種から時間が経過したために、「ブレイクスルー感染」が起こる事例が県内でも目立っています。
  お住まいの市町村から接種の案内が届きましたら、メーカーにこだわることなく、できるだけ早く接種いただくよう、あらためてお願いします。
  今回の第6波の感染は、2月に入り、特に高齢者の方々の感染が急増し、新しい様相を呈しています。
 県民の皆さまが力を合わせて、何とか高齢者をはじめ、リスクの高い方々を感染から守っていきましょう。
 そして、救急などを含めた医療の提供体制も、何としても守らないといけないと考えています。
 そのためには、県民の皆さまの協力が是非とも必要です。どうか県民の皆さまのご理解、ご協力をお願いいたします。

 

まん延防止等重点措置 
  措置区域:高知県全域

 「まん延防止等重点措置」の適用に伴う追加の協力要請

期間  令和4年2月12日(土)~3月6日(日)

1 飲食店等の事業者の皆さまへの協力要請
 

営業時間短縮の協力要請

○ 実施期間:令和4年2月12日(土)~3月6日(日)(23日間)

○ 対象施設:「食品衛生法」に基づく「飲食店(喫茶店を含む)」の営業許可を
      受けている以下の店舗
      飲食店、旅館・ホテル、カラオケボックス、ライブハウス 等
      (宅配・テイクアウトを除く)
○ 要請内容:高知家あんしん会食推進の店「認証店」は午前5時~午後9時までで酒類提供は午後8時まで可 
      もしくは午前5時~午後8時までで酒類提供不可を選択することが可能      
      高知家あんしん会食推進の店「非認証店」は午前5時~午後8時までで酒類提供は不可
      ※協力いただいた店舗には協力金を支給
○ 同一グループの同一テーブルでの会食は4人以下としてください。
※1 同居の家族のみの会食であっても同一テーブルの会食は4人以下としてください。
※2 認証店では、利用者に対する全員の陰性が確認された場合は、「5人以上の会食」も可能(注)とします。
(注)全員の陰性確認により、制限の緩和を希望する認証店は、県への届出が必要です。

2 集客施設等(1,000㎡超)の管理者の皆さまへの協力要請
〇 以下の取組を実施するようお願いします。
・ 人と人との間隔を2m以上は確保できるよう、入場する者の整理等
・ 入場をする者に対するマスクの着用の周知
・ 感染防止措置を実施しない者の入場禁止
・ 会話等の飛沫による感染の防止に効果のある措置(飛沫を遮ることができる板等の
設置又は利用者の適切な距離の確保等)

○ 対象施設
施設の種類       施設の例
劇場等       劇場、映画館 等
集会場等      集会場、展示場、貸会議室、多目的ホール 等
商業施設      大規模小売店、百貨店、ショッピングセンター 等
ホテル等      ホテル、旅館(集会の用に供する部分に限る)
運動施設及び遊技場 体育館、水泳場、陸上競技場、野球場、ゴルフ場、ボウリング場、スポーツクラブ、パチンコ店 等
博物館等      博物館、美術館、記念館、水族館、動物園 等
遊興施設      勝馬投票券発売所、場外車券売場、ネットカフェ、マンガ喫茶 等
サービス業     スーパー銭湯、エステティック業、リラクゼーション業 等

3 イベントを開催する事業者の皆さまへの協力要請
○ 開催にあたっては、以下の点に注意したうえで、業種別ガイドライン等に基づく感染
防止対策を徹底してください。
① 参加人数5,000人超のイベント開催については、県へイベント開催の2週間前までに「感染防止安全計画」
を提出してください。
「感染防止安全計画」を策定し、県による確認を受けたイベントについては、人数上限は20,000人(注)、
かつ収容率の上限を100%とします。 ※「大声なし」が前提
(注)全員の陰性が確認された場合は、人数上限は収容定員までとします。
② ①以外のイベントの人数上限は、5,000人、かつ収容率の上限を「大声なし」は、100%、
「大声あり(注)」は、50%とし、人数上限と収容率でどちらか小さいほうを限度とします。
感染防止策等を記載した「チェックリスト」を作成して、ホームページ等で公表し、イベント終了日から1年間
保管してください(県への提出は不要です)。
(注)大声を「観客等が通常よりも大きな声量で、反復・継続的に声を発すること」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に
施さないイベントは「大声あり」に該当するものとします。

4 県民の皆さまへの協力要請

○ 不要不急の都道府県間の移動は、極力控えてください。※検査で陰性が確認された場合は除く

○ 飲食店等に、20時又は21時までの営業時間の短縮を要請しています。
この要請した時間以降、飲食店には出入りしないようお願いします。

○ 感染対策が徹底されていない飲食店等の利用を自粛してください。

 

県内の感染状況を踏まえた対応方針、県民・事業者の皆さまへのお願い

「感染症対応の目安」におけるステージ:特別警戒(赤)(令和4年2月10日時点)

2月12日からのお願い(3月6日まで)

○県民の皆さまへ
(1)不織布マスクの正しい着用、3密の回避、十分な換気対策、こまめな手指消毒をはじめとした基本的な感染防止
  対策を徹底してください。
(2)家庭内での感染事例が多く報告されています。部屋の換気、共有部分の消毒、タオルや食器の共用を避けるなど、
  家庭での感染防止対策の徹底をお願いします。特に高齢者のいる家庭では、家庭内においてもマスクの着用をお願いします。
(3)接触確認アプリ「COCOA」をインストールしましょう。
(4)感染者やその家族、医療従事者等に対し、誹謗中傷や差別的な行為を行わないようにしてください。
(5)症状のある方は、検査協力医療機関での受診をお願いします(行政検査として無料)。
  また、無症状でもご不安のある方は、県が設置する検査会場や薬局等で無料検査を受けることができます。
 

○事業者の皆さまへ
(1)業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策(特に、従業員のマスク着用)を徹底していただくようお願いします。
(2)特に、酒類を提供する飲食店やスポーツ施設の管理者の皆さまは、ガイドラインの遵守をお願いします。
(3)在宅勤務(テレワーク)や休暇取得の促進等により、出勤者数削減の取組を推進していただくようお願いします。
(4)時差出勤等、人との接触機会を低減する取組を推進していただくようお願いします。

1 会食について
(1)同一グループの同一テーブルでの会食は4人以下(※1、2)とし、時間は、2時間以内にしていただくようお願いします。
   飲食店での会食にあたっては、できる限り「高知家あんしん会食推進の店」の認証店を利用していただくようお願いします。
   ※1 同居の家族のみの会食であっても同一テーブルの会食は4人以下としてください。
   ※2 認証店では、利用者に対する全員の陰性が確認された場合は、「5人以上の会食」も可能(注)とします。
(2)会話が主となる時間帯には、できる限りマスクの着用を励行するなど、飛沫感染の防止に努めてください。
(3)特に、飲酒の場などでの「献杯・返杯」や「大声での会話」、「マスクを外してのカラオケ」など、感染リスクの高い行動は、
  控えるようお願いします。
  (注)全員の陰性確認により、制限の緩和を希望する認証店は、県への届出が必要です。

2 外出について
(1)外出の際には、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。
(2)混雑した場所、換気の悪い場所や感染対策が十分でない施設など感染リスクが高い場所への外出は極力控えてください。

3 他県との往来について
(1)不要不急の都道府県間の移動は、極力控えてください。 ※検査で陰性が確認された場合は除く
(2)発熱などの症状がある方や体調の悪い方は、他県との往来を控えてください。

4 イベント等について
開催にあたっては、以下の点に注意したうえで、業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底してください。
①参加人数が5,000人超かつ収容率50%超のイベント開催については、県へイベント開催の2週間前までに「感染防止安全計画」を提出してください。
「感染防止安全計画」を策定し、県による確認を受けたイベントについては、人数上限は20,000人(注)、かつ収容率の上限を100%とします。
※「大声なし」が前提 (注)全員の陰性が確認された場合は、人数上限は収容定員までとします。
② ①以外のイベントの人数上限は、5,000人、かつ収容率の上限を「大声なし」は、100%、「大声あり(注)」は、50%とし、人数上限と収容率で
どちらか小さいほうを限度とします。
感染防止策等を記載した「チェックリスト」を作成して、ホームページ等で公表し、イベント終了日から1年間保管してください(県への提出は不要です)。
 

5 県立施設等について 業種別ガイドライン等に基づく感染防止対策を徹底したうえで、通常どおり開館しています。

6県立学校について
(1)ICTを活用した学習活動
   濃厚接触者となり登校できない生徒等について、ICT端末を活用して学習活動の継続ができる取組を推進します。
  (例:授業やホームルームへの参加、課題の送付など)
(2)部活動は、土日等は原則禁止し、平日も週3日以内で1日あたり2時間までに制限します。
   また、県内外における練習試合等は禁止します。(いずれも1/31から対応中)
(3)補習は、土日等の一斉補習を中止又はオンラインで実施します。

(注)大声を「観客等が通常よりも大きな声量で、反復・継続的に声を発すること」と定義し、これを積極的に推奨する又は必要な対策を十分に施さないイベントは「大声あり」に該当するものとします。

 

オミクロン株の特徴を踏まえた感染防止策について

感染力が強いオミクロン株の特徴を踏まえ、学校、保育所等、高齢者施設、事業者等においては、
以下のとおり、感染防止策を強化していただくようお願いします。

【学校等における主な対策】
○ 特に、音楽における室内近距離で行う合唱やリコーダー等の演奏、体育における児童生徒が密集する運動等の感染リスクが高い
教育活動については、基本的には実施を控える。
○ 児童生徒等の発達段階等を踏まえた時差登校や分散登校、オンライン学習を組み合わせたハイブリッドな学習形態の実施。
【保育所等における主な対策】
○ できるだけ少人数のグループに分割するなど、感染を広げない保育の実践。
○ 保護者が参加する行事の延期等を含めて大人数での行事を自粛。
○ 発育状況等からマスクの着用が無理なく可能と判断される児童については可能な範囲でマスク着用を推奨。
(ただし、2歳未満児のマスク着用は奨めず、低年齢児については特に慎重に対応)
○ マスクを着用する場合には、子どもの体調変化に十分注意するほか、本人の調子が悪い場合などは無理して着用させる必要は
ないこと。また、一律に着用を求めたり、児童や保護者の意図に反して実質的に無理強いしないこと。
【高齢者施設における主な対策】
○ 利用者及び従事者に対するワクチン追加接種を速やかに実施
○ マスク着用、送迎時の窓開け等、「介護現場における感染対策の手引き」に基づく対応を徹底。
○ 面会者からの感染を防ぐため、オンラインによる面会の実施も含めて対応を検討。
○ 通所施設においては、動線の分離など、感染対策を更に徹底。
【事業者における主な対策】
○ 職場への出勤に関して、在宅勤務(テレワーク)の活用等による出勤者数の削減の目標を前倒しで設定。
○ 休憩室、更衣室、喫煙室等における飲食や会話の自粛、使用人数に応じた定期的な換気、三密回避を徹底。
○ 食堂や寮など、職員の交わりが想定される場面での対人距離の確保、適切な換気、共有部分の消毒を徹底。
○ 事業継続が求められる業種に係る業務継続計画(BCP)の確認等を進める。

この記事に関するお問い合わせ

高知県 危機管理部 危機管理・防災課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 危機管理担当 088-823-9311
防災担当 088-823-9320
情報担当 088-823-9339
総務担当 088-823-9018
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高知県庁の代表電話(088-823-1111)へご連絡ください。
ファックス: 088-823-9253
メール: 010101@ken.pref.kochi.lg.jp
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