公開日 2022年08月05日
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行事名
日本脳炎ウイルスへの感染に注意してください -
日時
2022年8月5日 -
場所
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知事の出席
無 -
副知事の出席
無 -
取材ポイント
県衛生環境研究所において、県内で飼育されているブタの日本脳炎ウイルスに対する抗体検査を行ったところ、検査を行ったブタの50%以上が抗体をもっており、県内のブタやイノシシなどの間で日本脳炎ウイルスが流行していることが考えられます。 蚊の発生が多くなるこの時期、県内でブタなどから蚊を媒介して日本脳炎ウイルスに感染する可能性が高くなったため、県民の皆様に注意喚起します。
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内容
(1)検査結果 県では、厚生労働省が実施する感染症流行予測調査事業として、毎年6月頃から9月頃まで、県衛生研究所でブタの血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を測定し、日本脳炎ウイルスのまん延状況を調査しています。 今回、7月26日に採取した10頭のブタの血液を検査したところ、その全てが日本脳炎ウイルスに感染していることが判明しました。 【流行地域判定の基準】 検査したブタのうち抗体陽性となったものが全体の50%以上かつ、新鮮感染抗体を有するブタが検出された場合 (2)予防対策 ①野外で活動する際は、皮膚の露出を避け、防虫スプレー等により蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように注意する。(コガタアカイエカは主に水田で発生します) ②予防接種を受ける。 定期の接種対象者のお子様は接種するようにしてください。 ※接種券や具体的なスケジュールについてはお住まいの市町村の予防接種担当窓口でご確認ください。 (3)日本脳炎について 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊(コガタアカイエカ)が、ウイルスに感染したブタの血液を吸血した後、さらにヒトを刺すことによりヒトが感染し、重篤な脳炎を発症する疾患です。ウイルスに感染した場合、およそ1,000人に1人が発症し、発症した方の20から40%が亡くなってしまうといわれています。主な症状としては、突然の高熱、頭痛、嘔吐などで、小児では腹痛、下痢を伴うことも多いといわれています。 また、生存者の45から70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうといわれています。 なお、日本脳炎がヒトからヒトに感染することはありません。 (4)高知県及び全国の発生状況(令和4年8月4日時点) 日本脳炎患者は、全国で毎年数名程度報告されておりますが、現在のところ全国で患者報告はありません。また、県内では平成23年以降患者の報告はなく、直近の患者報告は平成22年に1名の報告がありました。 年 H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4(※) 高知県患者数 0 0 0 0 0 0 0 0 全国患者数 2 11 3 0 9 5 0 1 (※)令和4年8月5日時点