県民の皆さまからのご意見

ご意見・ご提言などの内容

受付日

2025-06-16 09:00

担当所属

医療政策課

県内における臨床検査技師の待遇について

県民の声

・私は、高知県の4年制医療大学に通っている学生だ。現在、就職活動真っ最中だが、同じクラスで学ぶ人の多くは、県外に出て就職すると言っている。その理由の一つとして、高知県内の医療機関等に勤務する臨床検査技師の給料水準が非常に低いことが挙げられる。
・私自身、地元高知県で就職したいと思っているが、さまざまな医療機関等の求人票を見て、その給料水準があまりにも低く、大変驚いている。大学の先生方も、県内は給料が低いから県外で就職した方がいい、と学生に推奨している。
・臨床検査技師は医療全体を裏で支える縁の下の力持ちであり、表で活躍する医療従事者ではないが、患者の病気を診断する元となる重要な検査を実施し、医師よりも先に患者の検査数値を見て疾患の推定をするなど、とてもやりがいのある仕事で、病院のなかで大変重要な役割を担っていると考えている。また他の医療従事者に負けないくらい、大学4年間の中で膨大な量の医療知識を学ぶ。
・同じ国家資格を取得するにも関わらず、他の医療従事者よりも待遇が悪く、また同じ臨床検査技師であるのに県内と県外で給料がこんなにも違うのはおかしいのではないか。
・県として、高知県内の医療機関にぜひ臨床検査技師に対する待遇改善を訴えていただきたい。

高知県からの回答

 このたびは、「高知県の臨床検査技師の待遇」に関してご意見をいただきまして、​​ありがとうございます。

 本県では、国が目指す最低賃金の時給1,500円への引き上げについて不可能と答えた企業が全国で最も高くなる(民間アンケート結果:77.8%が不可能と回答)など、臨床検査技師も含め、ほぼ全ての産業・職業において、全国に比べて若者の所得が低い水準にあります。

 こうした課題の解決に向け、県では、本年4月、一次産業や製造業、サービス業、医療、福祉など15の業種ごとに官民協働による「若者所得向上検討チーム」を設置しました。
 この中で、医療の検討チームには医療機関の経営者にも加わっていただいておりますので、今回いただいた臨床検査技師の待遇改善のご意見についてお伝えしたいと思います。

 また、医療の分野は「収入が診療報酬という全国一律の公定価格で決められており、他業種と比べて増加を図る方法が限られる」といった固有の課題があります。
 こうした点を踏まえ、検討チームではデジタル技術を活用した効率化や新たな収入確保策などについて議論を進め、有効と考えられる取組については今後の県の施策に反映させていく予定です。

 引き続き、将来の本県を担う若者の皆さんの「県内で活躍したい」という希望がかなえられるよう、医療機関等と連携しながら、臨床検査技師をはじめとする医療従事者の処遇改善を後押ししてまいります。


高知県健康政策部
医療政策課 地域医療担当
電話:088-823-9625
E-mail:131301@ken.pref.kochi.lg.jp

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