輸血後感染症検査のご協力について

公開日 2015年04月17日

輸血後の安全を確認するために

 現在、輸血製剤は安全対策として感染症に関する検査が行われており、その精度が向上する中、肝炎ウイルス、エイズウイルスといった輸血後感染症の危険性は大きく減弱しております。しかしながら、輸血後感染症の罹患がゼロになったわけではなく、特に供血者がウインドウ期*1や低濃度HBV持続感染者であった場合の感染が問題となっております。

 そのため、厚生労働省の「輸血療法の実施に関する指針」*2におきましても、輸血を行った2~3ヵ月後の輸血後感染症検査の実施を促しております。

 輸血後の患者の皆様の安全確認及び、輸血製剤による感染症の罹患が明らかになった場合の早期対応のためにも、輸血後感染症検査へのご理解とご協力をお願いします。

 

*1 感染してから検査で陽性の有無が判定できない期間。
*2 輸血療法の実施に関する指針:http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000065580.html(厚生労働省)

 

輸血後感染症検査の検査内容は下記の3つです。

  ・ B型肝炎ウイルス検査:HBV核酸増幅検査(NAT)
  ・ C型肝炎ウイルス検査:HCVコア抗原検査
  ・ エイズウイルス検査:HIV抗体検査

 

輸血後感染症検査のご依頼(各医療機関へ)

 本県では、血液製剤の適正使用を図っていくことを目的に平成21年度から、高知県医師会、県内6医療機関及び高知県赤十字血液センターからなる高知県合同輸血療法委員会を設置しております。
 そこで、輸血後感染症検査を推進する取組みのひとつとして、当委員会では、「輸血後感染症検査のご依頼」の参考様式を作成しました。

 この参考様式は、輸血を実施した医療機関が、退院等された患者さんの輸血後の安全確認をするために、他の医療機関(患者さんが普段通っている医療機関又は近くの医療機関等)へ輸血後感染症検査を依頼し、結果を返信していただく形のものです。

 

<輸血後感染症検査を依頼する医療機関>

 当該医療施設にて輸血を受けられた患者さんに輸血後感染症検査を促す際、記録し、手渡す様式としてご利用ください。

 

<様式を受け取った医療機関>

 患者さんが当該医療施設に輸血後感染症検査の依頼様式を持参した際には、輸血後感染症検査にご協力をお願いいたします。

 

「輸血後感染症検査のご依頼」参考様式について


 各医療機関で、輸血後感染症検査の推進に向けてこれから様式等を作成する場合の参考にご活用ください。

   参考様式 : 輸血後感染症検査のご依頼(参考様式)PDF[PDF:182KB]

           輸血後感染症検査のご依頼(参考様式)Word[DOCX:150KB]

 

なお、この参考様式の運用方法等につきましては、「参考様式の記入方法及び注意事項」をご確認下さい。

   参考様式の記入方法及び注意事項 : 参考様式の記入方法及び注意事項(PDF)[PDF:121KB]

                           参考様式の記入方法及び注意事項(Word)[DOCX:14KB]

 

輸血を受けられた方へ

 

 輸血を受けられた患者さんは、輸血後の安全を確認するために、輸血実施から約3ヵ月経過後、その時に通院している病院の担当医師に手渡された輸血後感染症検査についての用紙を提出し、検査を受けることをおすすめします。

 

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